【平戸・佐世保】中野ハウジングの家づくり|冬の実測で見る温度・湿度・換気
2026.10.29
ブログ
皆さんこんにちは、中野ハウジングの社長の中野です。
中野ハウジングのブログに興味を持っていただきありがとうございます。
今回は、中野ハウジングは、どのような家づくりをしているのだろう。ホームページをご覧になって、そんな関心を持ってくださった方へ、今回は私が実際に暮らしている自宅の測定結果をご紹介します。
私たちが大切にしているのは、家の中の温度差を小さくし、湿度や換気にも配慮して、毎日の暮らしを心地よくすることです。リビングでくつろぐ時間も、お風呂に入る前後も、寝室で休むときも、心地よく過ごせる住まいを目指しています。
そのために断熱・気密・換気をどう考えているのか。設備や材料の名前だけでは伝わりにくい部分を、冬の夜と秋の朝のデータを通してお伝えしたいと思います。
冬の夜、外は−0.8℃。室内3か所の温度差は0.7℃でした
こちらは、2025年1月9日(令和7年)午後9時29分に測定した我が家の温熱環境です。展示用に条件を整えた測定ではなく、実際に暮らしている中で記録したものです。

| 測定場所 | 室温・外気温 | 相対湿度 | 絶対湿度 |
|---|---|---|---|
| 屋外 | −0.8℃ | 83% | 2.95g/kg |
| LDK | 23.0℃ | 58% | 10.17g/kg |
| 洗面脱衣室 | 22.5℃ | 70% | 11.94g/kg |
| 主寝室 | 22.3℃ | 56% | 9.40g/kg |
このとき、LDKと洗面脱衣室の温度差は0.5℃、LDKと主寝室では0.7℃でした。測定した3か所は、22.3〜23.0℃という近い温度になっていました。
冬の暮らしでは、暖かい部屋から洗面脱衣室や寝室へ移動するときの寒さも気になるものです。こうした部屋の間の温度差をできるだけ小さくすることが、私たちの考える家づくりの大切な部分です。
湿度については、LDKが58%、主寝室が56%でした。洗面脱衣室の70%は、お風呂上がりに測った値です。入浴によって湿気が増えた状態であり、常に70%を保つことを目指しているわけではありません。入浴後は必要な換気を行い、湿気が長くこもらないようにすることも大切です。
なお、この画像はその時点の状態を示すもので、一日中の温湿度や住宅全体の状態を示したものではありません。それでも、実際の冬の暮らしの中で、部屋ごとの環境を知る手がかりになります。
秋の朝にも、暮らしの中で測ってみました
もう一枚は、2025年10月28日(令和7年)午前5時52分の測定結果です。

| 測定場所 | 室温・外気温 | 相対湿度 | 絶対湿度 |
|---|---|---|---|
| 屋外 | 13.8℃ | 60% | 5.87g/kg |
| LDK | 24.5℃ | 54% | 10.36g/kg |
| 洗面脱衣室 | 23.5℃ | 59% | 10.67g/kg |
| 主寝室 | 24.5℃ | 53% | 10.17g/kg |
この朝も、室内3か所の温度差は1.0℃でした。我が家では加湿器を使用していません。こうした温度と湿度が、日常の暮らしの中で測定されています。
冬と秋では外の条件も生活の状況も異なります。二つの記録だけで季節を通した性能を判断することはできませんが、私たちが大切にしている温熱環境を、暮らしの具体的な姿としてお伝えできると思います。
この暮らしを支える、断熱・気密・換気の考え方
家の中の温度差を小さくするには、暖房の使い方に加え、建物の断熱性能や気密性能、空気の流れを合わせて考える必要があります。中野ハウジングが断熱や気密にこだわるのは、日々過ごす場所の温度を安定させ、心地よい暮らしにつなげたいからです。
そして、気密性を高めた住まいでは、必要な空気を計画的に入れ替える換気が大切になります。我が家では、給気と排気を機械で行う全熱交換型第一種換気を採用しています。
全熱交換型換気は、排気する空気から熱と水分の一部を回収し、取り入れる空気へ移す仕組みです。冬に換気で失われる熱や水分を抑え、暖房の負担や過乾燥の軽減につなげることが期待できます。
ただし、換気設備だけで温度や湿度が一定になるわけではありません。建物の性能、暖房、換気量、外の気候、家族の暮らし方を合わせて考えることが必要です。
材料の性質と、暮らしの中で生まれる水分も考えます
我が家では、断熱材にセルロースファイバーを使用し、室内側には調湿可変気密シートを施工しています。室内の快適さとともに、壁の中の湿気にも配慮して材料を組み合わせています。
セルロースファイバーには湿気を吸ったり放出したりする性質があります。ただし、材料そのものが水分を生み出すわけではありません。家の中の湿度には、人の呼吸や調理、入浴などで発生する水蒸気、換気による水分の出入り、材料の吸放湿などが関係します。
今回の入浴後の洗面脱衣室のデータにも、暮らしの中で湿度が変化する様子が表れています。生活で生まれる水分を見ながら、必要な換気を保ち、乾燥と湿気の両方に配慮することが大切だと考えています。
測定結果には、こうした複数の要因が関係していると考えています。それぞれがどの程度影響しているかは、この画像だけでは切り分けられません。
冬の乾燥を知ると、湿度まで考える理由が分かります
冬になると、静電気や肌の乾燥、喉の不快感が気になることがあります。室温を上げても乾燥を感じることがあるのは、なぜでしょうか。

例えば、外気温5℃・相対湿度90%の空気を、加湿や除湿をせず25℃まで温めると、相対湿度は約25%まで下がります。水蒸気量が増えないまま温度が上がることで、相対湿度が低くなるためです。

画像をクリックすると、大きな画像を別タブで表示できます。
そこで参考になるのが、画像に表示されている「絶対湿度」です。ここでは、乾燥空気1kgあたりに含まれる水蒸気量をg/kgで表示しています。一般的な温湿度計の相対湿度と合わせて見ることで、水分の量を比べやすくなります。
1月の実測では、屋外が2.95g/kg、LDKが10.17g/kgでした。外の空気を温めるだけでは、この水蒸気量の差は生まれません。生活から発生する水分や換気による水分回収などを含めて、室内の湿度を考えることが大切です。
湿度は、窓の表面温度や結露と合わせて見ます
湿度を考える際には、窓やサッシなどの冷たい場所にも目を向けます。室温25℃・相対湿度50%の空気の場合、露点温度は約13.9℃です。窓などの表面がそれ以下に冷えると、結露が発生する可能性があります。

画像をクリックすると、大きな画像を別タブで表示できます。
断熱性能を高め、冷たくなる場所を減らすことは、湿度を管理しやすい住環境につながります。室内の温湿度に加えて、窓などの表面の状態を確認し、必要に応じて加湿や換気を調整することが大切です。
一律の絶対湿度の数字だけを目標にするのではなく、室温や相対湿度、結露の有無、暮らしの状況を合わせて判断する。こうした視点も、住まいの快適さを考えるうえで欠かせません。
注文住宅もリノベーションも、そこで過ごす毎日から考える
今回ご紹介したのは、私自身が住んでいる家の、冬の夜と秋の朝の記録です。中野ハウジングが目指す家づくりを知っていただく、一つのきっかけになればうれしく思います。
私たちが大切にしたいのは、リビング、洗面脱衣室、寝室など、日々使う場所を心地よくつなぐこと。そのために、断熱・気密・換気を整え、温度と湿度の両方に目を向ける家づくりを考えています。
平戸・佐世保で注文住宅やリノベーションをご検討の方も、「冬のお風呂の前後をどう過ごしたいか」「寝室や洗面所でどんな不快を感じているか」など、毎日の暮らしを思い浮かべてみてください。
新築では設計段階から、リノベーションでは既存の建物の状態を確かめながら、住まい全体の温熱環境を考えていきます。
中野ハウジングの家づくりに関心を持ってくださった方は、ぜひ、気になることや理想の暮らしをお聞かせください。実際の暮らしの視点を大切にしながら、住まいについて一緒に考えていきたいと思います。
注文住宅・リノベーションのご相談はこちら